その一杯の、はじまり
1960年代、ヴィオニエの栽培面積はわずか8ヘクタール——テニスコート約30面分にまで激減していました。この美しい香りのブドウは、栽培が難しく収量が少ないため、経済的に成り立たないとして次々と引き抜かれていたのです。絶滅まであと一歩のところでした。
この品種を救ったのが、コンドリューの造り手たち。特にE.ギガルは、コンドリューの最高峰「ラ・ドリアーヌ」を生み出し、ヴィオニエの可能性を世界に示しました。アプリコット、白桃、スイカズラの花——その芳醇なアロマは、かつて「世界で最も希少な白ワイン」と呼ばれた時代の神秘を今に伝えています。
テイスティングノート
芳醇でまろやか、アプリコットと白い花の香り
このワインの個性
飲み頃温度
10〜12℃(冷やしすぎず、芳醇な香りが立つ温度で)
おすすめグラス
ブルゴーニュ型白ワイングラス(大きめのボウルでリッチなアロマを開かせて)
生まれた場所のこと
フランス — ローヌ渓谷(コンドリュー)
ローヌ川右岸の急斜面にわずかに広がるコンドリューは、ヴィオニエの聖地。古代ローマ時代からワインが造られてきたこの地は、絶滅危機を乗り越えた品種の「約束の地」です。
気候
北ローヌの半大陸性気候。南向きの急斜面が日照を確保し、ヴィオニエの完熟を可能にします。
土壌
花崗岩の風化土壌(アルゼル)。崩れやすい急斜面で、テラス状に段々畑が造られています。
知ると、もっと好きになる
ヴィオニエは1960年代にわずか8ヘクタールまで減少。現在は世界中で数千ヘクタールに回復した復活劇の主人公
コンドリューのAOCはわずか約200ヘクタール。年間生産量はボルドー全体の1000分の1以下という希少さ
北ローヌのコート・ロティでは、シラー(赤)にヴィオニエ(白)を最大20%ブレンドすることが伝統的に許されている珍しい産地
一緒に楽しむなら
いつ、開けよう?
このワインを手にしてみる
次に出会うワイン
E.ギガル コンドリュー
Amazonで見る



