ワイン好み診断
ワインの知識2026-04-01

赤ワインと白ワインの違いは「作り方」だけ

ワインを飲みはじめたころ、こんなふうに思ったことはないですか。

「赤と白、何が違うんだろう。ぶどうの色が違うのかな?」

実はこれ、半分正解で半分違います。赤と白の最大の違いは、ぶどうの「皮」を使うかどうか。それだけで、あんなに色も味も変わってくるんです。今日は、そのしくみをひとつずつ一緒に見ていきましょう。


目次

赤と白、いちばんの違いは「皮」

ワインはどちらも、基本的には「ぶどうを潰して発酵させたもの」です。では何が違うのか。

赤ワインは、皮ごと一緒に漬け込んで作ります。

ぶどうの皮には、赤や紫の色素(アントシアニン)と、渋みのもと(タンニン)が含まれています。皮ごと果汁と一緒に発酵させることで、あの濃い色と渋みが生まれます。

白ワインは、皮をはずしてから果汁だけで作ります。

だから色が淡く、渋みも少ない。スッキリとした飲み口になるわけです。

ポイント: 赤と白の違いは、ぶどうの品種だけでなく「皮を使うかどうか」にある。白ぶどうには赤い色素が含まれないため赤ワインは作れませんが、黒ぶどうの果汁は皮の色素がつく前は透明なので、皮を除けば白ワインを作ることができます(シャンパーニュの「ブラン・ド・ノワール」がその代表例)。


ロゼは「途中まで赤ワインの作り方」

ピンク色のロゼワインは、赤と白の中間……というイメージがあるかもしれません。でも実際の作り方は、赤ワインに近いんです。

赤ワインと同じように皮ごと漬け込んで発酵させるのですが、ある程度色がついた時点で皮を取り出します。 これがロゼの正体。皮と触れている時間が短いぶん、色が薄くなり、渋みも少ない。赤と白のいいとこ取り、とも言えます。

「赤ワインと白ワインを混ぜて作る」と思っている方も多いのですが、一般的なロゼはそうではありません。皮の接触時間で色を調整する——これがロゼの正しい作り方です(一部のスパークリングロゼは例外)。

ちなみに、プロヴァンスの淡いロゼは「直接圧搾法」といって、皮と一緒に短時間だけ搾る方法で作られることが多いです。どちらも皮の接触時間がポイントという意味では同じ考え方です。

ロゼワインについて詳しく見る →


味の違い — 渋みとスッキリ

皮を使うかどうかの違いは、味に直接あらわれます。

赤ワイン 白ワイン
皮の使い方 皮ごと発酵 皮をはずして発酵
濃い赤〜紫 淡い黄〜ゴールド
渋み あり(タンニン) ほぼなし
飲み口 重め〜中程度 スッキリ〜なめらか
適温 14〜18℃(軽い赤は12〜14℃でも◎) 8〜12℃
合う料理 肉料理、チーズ 魚介、サラダ、和食

温度メモ: 赤ワインは「室温」でよいと言われますが、それはヨーロッパの石造りの家(夏でも18℃前後)の話。日本の夏は冷蔵庫から出して15分ほど置いたくらいがちょうどいいです。

タンニンとは? 渋み・苦みのもととなる成分で、赤ワインの「骨格」をつくります。渋みが強いほど飲みごたえがあり、料理との相性が重要になってきます。苦手な方は、タンニンが少なめのピノ・ノワールやメルローから試してみるのがおすすめです。

赤ワインを代表する品種のひとつがカベルネ・ソーヴィニヨン。しっかりとした渋みと、黒系果実の力強い風味が特徴です。一方、白ワインの定番といえばシャルドネ。樽熟成を経た豊かなボディと、バターやバニラを思わせる香りが特徴で、「辛口なのに飲みごたえがある」白ワインの代表格です。


グラスが違う理由

ワインのグラスは赤用・白用で形が違う——知っていましたか? 見た目だけの話ではなく、ちゃんと理由があります。

赤ワインのグラスは、口が広くて大きめ。

渋みや複雑な香りを空気に触れさせることで、味がやわらいで開いてきます。口が広いほど空気との接触面積が増えるので、赤ワインにはボウル(丸い部分)の大きなグラスが適しています。

白ワインのグラスは、口がやや狭くてスリム。

白ワインは温度が上がると酸味や繊細な香りが飛んでしまいます。ボウルが小さいぶんだけ液面の面積が小さく、温度が上がりにくい設計。また、細い形は持つ手の体温がボウルに伝わりにくく、冷えた状態を長く楽しめます。

ポイント: グラスの形が違うのは「香りを楽しむため」と「温度をキープするため」。家では兼用グラスでも十分ですが、せっかくなら赤・白それぞれのグラスで試してみると、同じワインが別物に感じられるかも。


「辛口」は辛くない

ワインメニューでよく見かける「辛口」という言葉。これ、「辛い味」ではありません。

ワインでいう辛口は、甘くないという意味。英語では「dry(ドライ)」と表現します。発酵の過程でぶどうの糖分がほぼアルコールに変わりきったワインが「辛口(ドライ)」、糖分が残ったワインが「甘口」です。

つまり辛口ワインを飲んでも、唐辛子のような刺激は来ません。スッキリ、さっぱりした味わいがします。

言葉 意味 飲み口のイメージ
辛口(ドライ) 甘みが少ない スッキリ、キレがある
中口(ミディアム) ほんのり甘い バランスが取れている
甘口(スイート) 甘みがしっかりある フルーティー、とろり

赤ワインは全体的に辛口が多め。白ワインは辛口から甘口まで幅広くあります。「何か飲みやすいものを」と迷ったら、ほんのり甘みのある「オフドライ(やや甘口)」の白ワインや、淡いロゼから入るのがおすすめ。甘口と書いてあっても種類によっては非常に甘くなるので、「ほんのり甘め」と伝えるとお店で選んでもらいやすくなります。


あなたに合うのはどっち?

赤と白、どちらが好きかは、じつはその人の性格と少し関係しているかもしれません。

赤ワインを選ぶ人は、じつはぶれない芯を持っている人が多い。白ワインに惹かれる人は、軽やかに自分のペースで生きている人が多い。どちらが良いかではなく、どちらが「自分らしい」か。

とはいえ、自分に合うワインを見つけるのに、知識は必要ありません。気分や季節、一緒にいる人によって飲みたいものは変わって当然です。

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よくある質問

赤ワインと白ワインはぶどうの種類が違うのですか?

ぶどうの品種は赤・白で異なることが多いですが、最大の違いは「皮を使うかどうか」です。赤いぶどうを使っても皮をはずして作れば白ワインに近い色になります。白いぶどうからは赤ワインを作ることができません。

ロゼワインは赤と白を混ぜたものですか?

一般的にはそうではありません。ロゼの多くは赤いぶどうを皮ごと短時間だけ発酵させ、ピンク色がついたら皮を取り出して作ります。赤と白を混ぜる方法は、シャンパーニュの一部など例外的なケースに限られます。

ワインの「辛口」とはどういう意味ですか?

辛口(ドライ)は「甘みが少ない」という意味で、唐辛子のような辛さとは関係ありません。発酵でぶどうの糖分がほぼアルコールに変わったものが辛口です。辛口が苦手な方は、甘口の白ワインやほんのり甘めのロゼから始めるのがおすすめです。

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